アリス栞菜その1(1年8ヶ月ぶりの晴れ舞台)

一昨日から明日まで品川・六行会ホールで上演中の舞台「アリスインデッドリースクール」(Alice in Deadly School)に、昨日(15日)は日替わりゲストとして栞菜(有原栞菜)さんが出演したので、休暇をとって昼夜2公演を観劇しました。

なお、昨日は帰宅が遅くなった上に書くべき事が多すぎて整理がつかなかったので、昨日中にこの日記を更新することができませんでした。今日も何部かに分けて更新予定で、まずは舞台の本編のレポから。


旧芸名「有原栞菜」として最後のステージは昨年2月のFCバスツアー「キューティー観光社 in 房総」。あれから1年8ヶ月を経て、昨日がソロアイドル「栞菜」として初の晴れ舞台です。舞台出演も「携帯小説家」以来2年ぶりで、当然「栞菜」としては初。4日前(11日)に急遽開催されたチケット販売イベントで1年8ヶ月ぶりにファンの前に顔見せ&握手を済ませたとはいえ、やはり舞台の本番は違うもの。栞菜が緊張するだろうことは十分予想できました。

かくいう自分も11日に1年8ヶ月ぶりの生栞菜と1年10ヶ月ぶりの握手を済ませ、外見はかなり大人びた栞菜の内面的なものがどれだけ変わっているか(変わっていないか)を確認する意味も込めて昨日の観劇に臨みました。

昨日の座席は昼夜とも8月のチケット販売イベント(栞菜らゲストは不在)で購入したS席で、昼が最前のA列・夜がB列の大体同じような位置でした。客席の入りは昼が8〜9割くらいで夜はほぼ埋まっていました。客席のあちこちにビデオカメラがありましたが、今回は8公演全て出演キャストが違うので(ダブルキャスト2組×日替わりゲスト4人)DVD等の販売は期待薄。


以下、舞台のネタバレも含むので「続きを読む」以降に。


先に今回の舞台「アリスインデッドリースクール」についておさらいすると、公式のキャスト順はAKB48中塚智実鈴木まりやが筆頭になっていますが、実際の主役は愛衣&新川優愛漫才コンビ。特に「特別出演」の愛衣(ボケ役)が主役なのは明らかでした。本来ならグラビア等で実績十分の愛衣が中塚・鈴木より格上のはずですが、中塚・鈴木がAKB48ということもあってか、愛衣が主役なのに「特別出演」という珍しい扱いに。

その愛衣は実をいうと初舞台、しかも珍しく個人ブログがないということで、先日のイベント(一番格上の愛衣がラスト)では握手しながら色々と確認しました。実際に愛衣の演技をみると、これが初舞台とは思えないほど堂々と演じていて、さすがに色々とキャリアを積んだだけのことはあると思いました。

全キャストの中で特に演技面で目を引いたのは、ソフトボール部キャプテン役の乃下未帆さん。のしたんは優愛ちゃんがグランプリを獲得した今年のミスマガジンセミファイナリスト(ベスト16)ですが、実はグラビア系への転向前のキャリアが舞台女優ということで、いわば本業同然の堂々とした演技ぶりには「なるほど」と感じました。


今回栞菜ら日替わりゲストが演じた「竹内珠子」は22歳の自衛官。中学校が舞台なので中学生ばかりの設定の中で唯一の年長者で、決して出番は多くないものの(実はメインキャストと同格扱いの)ゲスト役には適したオンリーワンの役柄。過去2回の舞台ではいずれも年相応の役だった栞菜にとって、実年齢(17歳)より5年も年上で一人だけ突出した年長者というだけで十分チャレンジな役といえます。

しかも「竹内珠子」は物語上、動揺する中学生を前に年長者の自衛官らしく常に冷静に対処する役柄で、喜怒哀楽の激しさを持ち味にする本来の栞菜とは真逆の設定。芸能界復帰後の初舞台というただでさえ余計緊張しそうな環境で、自分のキャラと大きくかけ離れた役を演じるということで栞菜も色々と大変だっただろうと思います。


そして、上演開始からかなり時間が経って、やっと竹内珠子役の栞菜が登場。

栞菜の衣装は自衛官ということで下は迷彩服のズボンにブーツですが、上がカーキ色のタンクトップと他のキャストと比べ突出して露出度が高く、栞菜のボディライン(特に生意気な胸)が強調されています。一応中にチューブトップを巻いてガードしたり、ハロプロ時代もお世話になった透明ストラップで中のブラを支えたりとしてますが、それでも前屈みになるたびに胸の谷間がくっきりと出てました。

栞菜の顔立ちはもともと男性的な凛々しさを持ち合わせてますが、先日前髪を切ったばかりの栞菜の今回の髪型はポニーテールと、役柄とピッタリ合って凛々しさが増しています。あと、顔立ちやボディラインもすっきりした印象で役柄に合い、(今後多くなりそうな)グラビア系への展開も含めたカラダ作りをしていると感じました。

その栞菜の演技ですが、やはり久々に客を前にするということで緊張感が見え隠れしていました。しかも今回は喜怒哀楽を爆発できない役柄なので感情のコントロールに苦労したようでした。でも、今の栞菜には難しい役ながらも、できる限りの感情移入で「栞菜らしさ」は出せたかと思います。直後の取説の更新「ありがとう。」で「本番2公演とも満足できる演技ができました」と書いたところをみると、今の栞菜でできるだけのことはやりきったと思われます。夜公演終了後に「ボロボロ泣いてた」(のしたんブログ「あまいもの」より)のも、緊張感が解けて感情が爆発した栞菜らしいと思いました。

そして、その栞菜は更に「演技もっと頑張りたい」とも書いています。舞台にしろ映画にしろドラマにしろ、今後栞菜が女優として活躍していくには、まだまだ克服すべき課題が多いと思います。今回の舞台を通じて栞菜自身も分かってきたと思います。次に栞菜が演技をする機会があれば、更に成長した栞菜の姿をぜひ見たいと思います。

将来、栞菜が女優として第一線で活躍するようになった時に、今回の舞台がその第一歩であってほしい。


ところで、夜公演終了時の挨拶で、まりやんぬが「控室で栞菜ちゃんに『桜チラリ』の振付を教えてもらった」等と暴露すると客席から大歓声で、逆に栞菜が恥ずかしそう(笑) 少なくとも、栞菜の中では自らが育った℃-uteという存在が、訳あっての脱退から1年以上経った今でも生き続けていることの証ともいえます。