栞菜@ノエルサンドレ千秋楽(6日)

色々とあって今まで書けませんでしたが、3日前の6日に栞菜(有原栞菜)さん出演舞台「時空警察ヴェッカーχ ノエルサンドレ」の千秋楽2公演を観劇に、荻窪かいホールに出かけました。栞菜の出演舞台は9月の神保町花月「キミハ・シラナイ」に続き、今年5本目。また栞菜がヴェッカーシリーズに関わるのは映画「時空警察ヴェッカー デッドリー・ナイト・シェード」(公開時期未定)以来。

ヴェッカーシリーズは今年で10周年。今回のノエルサンドレはその10周年記念舞台の第2弾にあたります。主演の時空刑事役を務めたのは、ともにSUPER☆GiRLSの宮崎理奈八坂沙織の二人で、ともに初舞台・初演技にして初主演という重責を担いました。栞菜はスパガの二人に次ぐ扱い。

ここで、今回のメインキャスト、及び6日の日替わりゲスト(しほの涼)について整理。

芸名 年齢 役名 ユニット等
宮崎理奈 17 時空刑事リン/明日香輪 SUPER☆GiRLS
八坂沙織 20 時空刑事アリサ/麻宮亜里沙 SUPER☆GiRLS
栞菜 18 山根亜美 ℃-ute
蒼井ちあき 14 アンドロイド アル CLEAR'S
彩月貴央 21 夏沢るり香 元Signaly's
百川晴香 16 時空刑事トレミー/十川レミ 怪傑!トロピカル丸
しほの涼 20 時空刑事レナリー 元Signaly's 他

今回栞菜が演じた「山根亜美」は、ヴェッカーシリーズの監督・畑澤和也氏によると「一番目立たない子」。全40名ものキャストの中で最後に決まったのがこの役だったので、栞菜は他のキャストから遅れて稽古入り。山根亜美は引っ込み思案で言いたいこともいえない役と、本来の栞菜の特性とはおよそ真逆の役柄。そして今まで栞菜が舞台で演じてきた役(なぜか気が強い役が多い)とも大きく違っています。

メインキャスト全体をみると、この中で普通の現代人役なのは栞菜一人だけ。彩月貴央さん演じる「夏沢るり香」は今回は現代人役ですが、元々はドラマ「時空警察ヴェッカーシグナ」でしほのの同僚だったのが、ヴェッカーを捨てて現代に居残った身。他は残りの日替わりゲストも含め時空を駆け抜けるキャラばかり。ヴェッカーシリーズの各作品は色々なところでつながっていますが、今回もキーパーソンでもある夏沢るり香を筆頭に過去の色々な作品とのつながりが深く、ヴェッカーシリーズの予備知識があると更に愉しめそうな作品でした。


さて、こうして今年5本目の舞台に出演した栞菜ですが、今回は舞台本番を前にして風邪等の体調不良でダウン。しかもその体調不良状態が長期化して初日(1日)から休演と、栞菜ヲタでなくても心配になってしまう異常事態に。栞菜は℃-ute時代にも何回か体調不良でコンサ等を休んだことがありましたが、ソロアイドル「栞菜」としての休演は今回が初。当然ソロとして以前よりも責任が重くなっているので、さすがの栞菜も1日の休演をすごく悔しがっていたことは容易に想像がつきます。

その栞菜は翌2日に点滴を打って公演に復帰しましたが、さすがに舞台に出演しながら完治というのも想像しがたい状況なことには変わりません。従って、6日も一抹の不安を抱きながら観劇に臨みました。

会場の荻窪かいホールは住宅街の中にあるマンションの地下2階に最近できた劇場ですが、入口付近はどう見ても工事中という雰囲気で看板も仮設、こんな所に劇場があるとは想像しにくい環境。しかも地下に降りるとドコモ以外は圏外になる有様。更に客席内に入るとステージも客席もとにかく狭く、特に客席は詰め込みすぎにも程があるという始末でした。今回は終演後にキャストによる「お見送り会」が設定されたので、自分も栞菜ソロ写真やパンフ等を購入して参加券を3枚確保。


実際に栞菜が演じる「山根亜美」を鑑賞すると、全てに自信がなさそうでおどおどした役どころを、表情も含めて十分演じきっていたように思えます。普段の栞菜のキャラ、及び演じることが多いキャラとは大違いだからこそ逆に栞菜も演じがいがあるように思いました。「一番目立たない」役なので、この役の本質に気づくのは栞菜に興味がある人くらいだと思いますが、逆にそれくらいのほうが「成功」に値するともいえます。昨年の「栞菜」としての初舞台「アリスインデッドリースクール」では本来気が強い役なのにどこかでぎこちなさを感じましたが、舞台や映画等への出演を重ねていくうちに、徐々に女優として成長しているように思います。

ただ、一時は持ち直したかのようにみえた栞菜の体調が、6日はまた悪化し、本調子の栞菜ではなかったのがちょっと残念。役柄的には多少体調が悪いくらいのほうがいいですが、さすがに舞台で何度も咳をしたり、終演後のカーテンコールで両隣のキャストにカラダを支えられたりする等の状態では「多少」の限度を超えていたと思います。お見送り会で体調について栞菜に聞くと「大丈夫!」とは言ってましたが、栞菜自身も気が強いから大丈夫じゃなくても「大丈夫」と言ってしまいそうなのは容易に想像できました。

今後栞菜が色々なフィールドで活躍していくにあたり、どう体調を管理していくか、℃-ute時代からの課題が今回浮き彫りになった形。栞菜も今回の悔しさをバネに更に成長していくことをぜひ期待したいと思います。


ここで栞菜以外について述べると、今回は主役二人や百川晴香さんをはじめ、これが初演技・初舞台のキャストが多数という状況でしたが、その割にはみんな十分演技ができていたと思います。栞菜以外のキャストは全員初見でしたが、やっぱり可愛い子や美人さんたちも多いと思いました。

栞菜以外で自分の目を一番引いたのは、やっぱり貴央かな? メインキャストの中で最年長かつキャリアも一番長く、しかも「夏沢るり香」とは既に4年のおつきあいなので、舞台経験が浅いとはいえ堂々とした演技。実は自分もなぜか「時空警察ヴェッカーシグナ」は本放送時に時々リアルタイムで見ていたので、その貴央が同級生役の栞菜と親しくなったことに感慨深いものがあります。特に6日はしほのとの絡みもあったのも嬉しい限り。

スパガの二人も生で見るのは初でしたが、みやり(宮崎理奈)のツインテール(特に明日香輪としてのセーラー服姿)は反則的なかわいさがあるし、さおりーぬ(八坂沙織)はきれいな女性という感じがしました。まあ、普段のみやりは今回演じた役とは大違いみたいですが(爆)

あと、実はちあきんぐ(蒼井ちあき)も晴香もユニットとしても活動していて、ちあきんぐのCLEAR'Sには坂本りおんさん、晴香の「怪傑!トロピカル丸」(つんく♂命名で「Subっ娘」から変更)にはの谷垣綾南さんと、いずれも栞菜と舞台等で共演歴のある子がリーダー等を務めています。お見送り会では二人にユニットの話もしました。てか、晴香に「怪傑!トロピカル丸というユニット名をどう思うか」と聞いたら「名前が長いですね」とか(爆)

なお、千秋楽のカーテンコールでは畑澤監督より「来年夏に続編を上演する予定」であることが発表されました。詳細はこれからということですが、できれば今回のメインキャストが全員揃って出演することを期待します。


こうして「ノエルサンドレ」が無事?幕を閉じ、みやりとさおりーぬはスパガに戻りました。また貴央とちあきんぐは来月の舞台に向けて早くも稽古に合流。晴香も近いうちに怪傑!トロピカル丸としての活動を再開しそうです。

さて、残る栞菜には今後どんな活動が待っているのでしょうか? 現時点では詳細は全く見えていませんが、個人的にはできれば年内のどこかで栞菜と再び会う機会またはマスメディアで鑑賞する機会を持ちたいと思っています。栞菜の更なる飛躍に向け、自分も微力ながら引き続きお手伝いさせていただきたいと思います。