「A」打ち切りへ

久米宏「A」打ち切り「降りたい」発言受けスピード決定

 人気キャスター、久米宏(60)が司会を務める日本テレビ系バラエティー「A」(日曜後7・58)が今月いっぱいで終了することが20日、分かった。複数の関係者によると、すでにスポンサーには「26日の放送分で番組を終了する」と伝えられたという。

 “視聴率男”の1年ぶりの出演番組として鳴り物入りで始まった「A」が、予想だにしない結末を迎える。

 同番組は、インターネットを使ってアジア各国の生活を、お茶の間に伝える情報系バラエティーで、4月17日にスタート。同時間帯にはNHK大河ドラマ義経」、“ライバル”のみのもんた(60)が司会を務めるTBS系「どうぶつ奇想天外!」という高視聴率番組があり、「A」は初回から9・3%(ビデオリサーチ関東地区調べ)とふるわなかった。

 その後も2ケタを超えたのは1度だけで、低空飛行を続け、次第に現場の雰囲気は悪化。それでも、同局の氏家斉一郎会長(79)は定例会見で「もう少し様子をみたい」などと静観を決め、番組の再生を信じていた。

 打ち切りを決定的にしたのは、6月5日放送分が4・7%と番組の最低視聴率を記録し、久米が「もう降りたい。降ろさせてくれ」とスタッフに訴えたこと。久米本人がサジを投げたことで、局側は対応を迫られ、異例のスピードで打ち切りが決定したようだ。

 この日、レギュラー出演する共演者らにも、23日に予定していた番組の収録が、急きょなくなったことが伝えられた。打ち切りに関する説明がなされたようだ。

 19日の放送分は6・7%とやはり低調。この日、同局広報は「そういう(打ち切りなど)話は聞いていません」とした。最後の放送となる26日分はすでに収録済み。7月から9月は、前後の番組の拡大やプロ野球中継、特番の放送などで乗り切るという。

鳴り物入りで始まった日テレ系「A」が、26日放送分をもって打ち切られることが明らかになりました。

この番組には松浦亜弥さんもレギュラーで出演していたし、なんといっても久米宏さんの「ニュースステーション」(テレ朝系)以来のTVレギュラー、更に、やはり久米さんの司会で「Nステ」の前身ともいえる「TVスクランブル」と同枠ということもあり、開始前には相当注目されていました。でも、自分も「A」の初回放送分をみて、事前の期待は見事に裏切られました。正直、「A」のいいところを探すほうが難しいくらい(苦笑)

そういえば、「A」の制作発表会見で久米さんは、「TVは面白いか面白くないかの2つ。面白くなければすぐやめる」と語っていましたが、奇しくも久米さん自身が「A」を「面白くない」と判断して「降りたい」発言になったと思われます。こんな状態で面白い番組ができるはずもありません。