東京厚生年金会館をヨドバシカメラが落札

来月末で閉館となる東京厚生年金会館について、昨年12月1日付で公告された入札の落札結果が発表されました。

それによると、東京厚生年金会館の資産一式を落札したのは地元・新宿ゆかりのヨドバシカメラ。最低価格95億円に対して120億円で落札。用途は「カメラ博物館・ギャラリー・オフィス他」とのことです。


ヨドバシは秋葉原や梅田の旧国鉄用地(いずれも現在は大型店舗がある)を落札するなど出店攻勢を展開していますが、既に大ターミナルの新宿駅周辺を本丸としているヨドバシが、なぜ新宿駅から少々離れた場所を高額で落札したかに興味はあります。

そういえば、ヨドバシはライカ等の古いカメラを多数収集していることでも知られています。またヨドバシの現本社は北新宿(最寄り駅は大久保)と東京厚生年金会館以上に新宿駅から離れています。ヨドバシが用途を「店舗」とせず「カメラ博物館・ギャラリー・オフィス他」とした理由の一端がここらへんにありそう。


さて、オリックス不動産に売却された大阪厚生年金会館では大阪周辺のホール事情を考慮して「ホール併設」の条件で入札が行われましたが、東京厚生年金会館にはそんな条件がついてません。大体、建物も築50年近いので現在の建物のままでヨドバシがギャラリーやオフィス等に使うとも思えません。

というわけで、自分が最後に東京厚生年金会館に足を運ぶのは、3/21の娘。紺。幸いにも前々日からの5公演全部の参加権を確保しているので、色々な思い出のある東京厚生年金会館に別れを告げようと思います。