淡い蛍光色に光る少女

この「淡い蛍光色に光る少女」をお芝居で表現出来る人は誰か、と思った時、℃-ute(キュート)の鈴木愛理がふと浮かんだ。
顔立ちは違うが、何か共通するイメージがある。
演技経験は少ないが、キャスティングはトントン拍子に進み、鈴木愛理さんが衣装合わせに来てエンゼルハットを被った時、スタッフは皆、納得したのである。
桜田淳子鈴木愛理を両方とも良く知っている、という人は少ないだろうが、双方のファンが喜んでくれるシーンが撮れたと思う。
ただ、ひとつ計算違いが……
前述の文章に阿久悠は「音痴でなきゃいいが、と思った」と書いてあるし、桜田淳子さんは、決して歌が素晴らしく上手いというタイプでは無い。
鈴木愛理さんの歌はたいへん上手かったのである。音程は安定しているし、声に伸びがあり、本格的である。彼女の「わたしの青い鳥」は、心地良い。CD出したら売れるんじゃないか。
歌い方も、お母さんから教わった、ということで、桜田淳子の鼻にかかった歌い方を上手く真似していた。ビデオを見せながら、「どうぞいかないで」の辺りはちょっと切なそうな顔をするんだよ、と教えると、耳を赤くしながら頷く愛理さんの周りを、淡い蛍光色の光が包んでいた……


8/1に放送される日本テレビ開局55周年記念ドラマ「ヒットメーカー阿久悠物語」の監督を手がける金子修介氏のブログに、「阿久悠物語」に桜田淳子さん役で出演する鈴木愛理さんのことが載っています。

上記引用外の箇所で、阿久氏が桜田さんについて「出場者の中で一人だけ浮き上がって見え、淡い蛍光色に光っている少女がいた」等と表現したことに触れています。その上で、この「淡い蛍光色に光る少女」を表現できる人として愛理がふと浮かんだ、と書かれています。そして、愛理を全面的にべた褒めする内容になっています。

いわゆる「花の中三トリオ」の中で、阿久氏との関わりが一番深かったのが桜田さん(逆に山口百恵さんの曲は1曲も手がけていない)。その意味で、愛理があえて桜田さんの役に選ばれたということを、一応愛理推しとして誇りに思います。