「ソナタ」>「ワルツ」

6.6%

この数字は、6/5夜に日テレ系で放送されたドラマ「仔犬のワルツ」(主演・安倍なつみ、企画・野島伸司)の、関東地区における視聴率(ビデオリサーチ調べ)です。番組開始以来、視聴率的には低空飛行続きの同ドラマですが、今回は過去最低を更新してしまいました。関西・名古屋地区の視聴率も7.7%とこちらも最低レベル。

数字のことは気にするな、という声もありますが、さすがにゴールデンタイムのドラマでこの視聴率は低すぎます。日テレ系はもう一つのドラマ「光とともに・・・自閉症児を抱えて」(水曜22時)が好調なだけに、余計目立ちます。

土曜の夜は23時台にNHK総合で話題の韓国ドラマ「冬のソナタ」が放送中ですが、こちらは遅い時間帯にもかかわらず常に二ケタの視聴率で、しかも上昇傾向。BSからのリピーターも多いし、いまや一大ブームとなっています。

仔犬のワルツ」には今回、「日本テレビ開局50周年記念企画」の冠がつけられています。結果的にはこの冠が徒となっている気がします。仰々しい冠がついていてこの視聴率では、日テレの先行きもあやぶまれます(確かに日テレは昨年度一部時間帯で視聴率首位を逃したが)。

仔犬のワルツ」で一番問題なのは、やっぱり「野島伸司企画」だからだと思えて仕方がありません。第1回目から早速野島色たっぷりの展開、その後の現実離れしたストーリー構成に、正直、自分も見るのをやめてしまいました(録画は継続中)。あの強引な展開についていける人がどの程度いるのか疑問です。

10年前に同じ土曜21時枠・野島伸司企画で大ヒットした「家なき子」(安達祐実主演)も今や昔、いまや野島氏が絡むドラマにはすっかり不評の声がつきまとうようになっています。前クールの野島作品・フジ系「プライド」も、主演・木村拓哉らのおかげで高視聴率でしたが、ドラマ自体の評判は悪かったようです(注:自分はまったく見てません)。

仔犬のワルツ」もドラマ全体は不評の限りのようですが、幸いにして、主演のなっちの演技は評価されているようです。なっちが今後、良質なドラマ作品に巡り会える事を強く望んでいます。